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親が亡くなったらまず何をする?|足利市、佐野市の司法書士事務所

  • 執筆者の写真: 亀山英明
    亀山英明
  • 8月1日
  • 読了時間: 5分

親が亡くなると、悲しみの中で多くの手続きを進めなければなりません。しかし「何から始めればよいのか分からない」という方が非常に多いのが現実です。実際には、死亡直後に行う手続き、数日以内に行う手続き、数か月以内に行う相続手続きなど、やるべきことが時系列で決まっています。


この記事では、親が亡くなった直後にやることや、葬儀までの手続き、相続手続きの流れ、相続放棄など期限のある手続きなどを、初めてでも分かるように解説します。



親が亡くなったらまず何をする?

親が亡くなった場合、まず次の流れで対応します。

  • 医師による死亡確認

  • 死亡診断書の受け取り

  • 死亡届の提出

  • 葬儀社への連絡

  • 親族への連絡

  • 遺言書の確認

  • 相続人の調査

  • 財産・借金の調査

  • 遺産分割協議

  • 相続登記や銀行手続き

つまり、最初は葬儀関係の手続き、その後に相続手続きが始まるという流れになります(関連記事:親が亡くなったらやることチェックリスト)



親が亡くなった直後にやること

まず、親が亡くなった直後には、医師が死亡確認を行いその後、死亡診断書が発行されます。死亡診断書は、死亡届、火葬許可申請、銀行手続き、保険請求、相続手続きなどで必要となるため、複数枚コピーを取っておくと便利です。


死亡届の提出(7日以内)

死亡診断書を受け取ったら、死亡届を提出します。提出期限は死亡から7日以内で、提出先は市区町村役場です。そして、届出人は、親族や同居人、葬儀社(代行)などですが、多くの場合、葬儀社が提出を代行してくれます。


葬儀社へ連絡する

死亡確認後は、葬儀社へ連絡します。葬儀社が対応してくれる主な内容は次の通りです。

  • 遺体搬送

  • 葬儀の日程調整

  • 火葬場予約

  • 死亡届提出

  • 通夜・葬儀の準備

最近では、葬儀社がほとんどの手続きをサポートしてくれるため、まず相談すると安心です。


親族・関係者へ連絡する

葬儀の日程が決まったら、親族や関係者へ連絡します。主な連絡先として、親族や会社、近所、友人、菩提寺などが考えられます。最近では、家族葬が増えているため、近親者のみ連絡するケースも増えています。


遺言書があるか確認する

葬儀が終わったら、まず遺言書の有無を確認します。遺言書があるかどうかで、相続手続きは大きく変わります。遺言書の主な種類として、本人が手書きで作成した自筆証書遺言や、公証役場で作成した公正証書遺言があります。


相続人を確定する

相続手続きを進めるには、まず相続人を確定しなければなりません。そのために必要なのが戸籍収集です。必要になる戸籍として、被相続人の出生から死亡までの戸籍と、相続人の現在戸籍です。これにより、「誰が相続人か」「相続人は何人いるか」「代襲相続があるか」などが分かります。相続人が多い場合、戸籍収集だけで数週間かかることもあります。


財産と借金を調査する

次に、亡くなった親の財産と借金を調べます。主な財産として、不動産や預貯金、有価証券、車、貴金属、保険、借金などがあり、相続では借金も相続します。主な借入として、住宅ローンやカードローン、消費者金融、事業借入などです。借金が多い場合は相続放棄を検討する必要があります。など、相続放棄の期限は相続開始を知った日から3か月以内です。この期間を過ぎると、原則として相続を承認した扱いになります。


遺産分割協議を行う

遺言書がない場合、相続人全員で遺産分割協議を行います。話し合う内容としては、不動産を誰が相続するかであったり、預金の分け方、売却するかどうかなどを決め、決まった内容を遺産分割協議書にまとめます。相続人全員の署名と押印(実印)、印鑑証明書が必要になります。


相続登記(2024年から義務化)

不動産を相続した場合は、相続登記が必要です。2024年から相続登記は義務化されています。期限は、相続を知ってから3年以内で、正当な理由なく放置すると10万円以下の過料の可能性があります(関連記事:親名義の家に住み続けるとどうなる?)


銀行口座の相続手続き

銀行口座は、死亡が確認されると凍結されます。そのため、相続人が手続きを行う必要があります。必要書類としては、戸籍と遺産分割協議書、印鑑証明書、相続届などが一般的に必要となりますが、銀行によって書類が異なるため、事前確認が必要です。


相続税の申告(10か月以内)

相続税が発生する場合は10か月以内に申告・納税が必要です。ただし、次の金額以下「基礎控除額以下」なら相続税はかかりません。


基礎控除

「3000万円+600万円×相続人数」。例えば、相続人3人の場合は、3000万+1800万=4800万円ですので、4800万円以下なら相続税はかかりません。



親が亡くなったときの手続きスケジュール

7日以内に死亡届提出・葬儀、3か月以内に相続放棄:限定承認、4か月以内に準確定申告、10か月以内に相続税申告、3年以内:相続登記



相続手続きは専門家へ相談するのがおすすめ


相続手続きは非常に複雑です。不動産があったり、相続人が多い、相続人が海外にいる、遺産分割でもめている、相続放棄を検討しているなどの場合には、専門家に相談することをおすすめします。司法書士に依頼すると戸籍収集や相続人調査、遺産分割協議書作成、相続登記などをまとめてサポートしてもらえます。



まとめ|親が亡くなったら落ち着いて順番に対応することが大切

親が亡くなった場合、最初は葬儀の手続きで慌ただしくなりますが、その後には多くの相続手続きが待っています。重要なポイントは次の通りです。

  • まず死亡届と葬儀手続き

  • 次に遺言書の確認

  • 相続人調査

  • 財産調査

  • 遺産分割

  • 相続登記

特に、相続放棄(3か月)、相続税(10か月)、相続登記(3年)など期限のある手続きには注意が必要です。相続は人生で何度も経験するものではありません。分からないことがあれば、早めに専門家へ相談することが、スムーズな相続手続きにつながります。

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